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イベント(STARTUPS SELECTION® TOKYO)

【第7回】旬の若手起業家が語る、10億円の資金調達の裏側。

2021.06.11

新進気鋭な若⼿スタートアップ起業家たちにスポットライトを当てる番組連動プロジェクト「STARTUPS SELECTION® TOKYO」
第7回目ゲストは、株式会社FLUX 代表取締役の永井 元治さん。今年3月にはシリーズAラウンドにて総額10億円の資金調達を実行し注目を集めている。今回はその資金調達までのプロセスや日頃からの投資家とのコミュニケーションについて語っていただいた。

株式会社FLUX 代表取締役 永井 元治さん

YAZAWA:本日のゲストは、ウェブサイト収益化のOne-Stop-Solutionである「AutoStream」やウェブサイト作成サービス「siteflow」を提供している株式会社FULXの代表永井元治さんにお越しいただきました。
早速ですが、現在の事業内容を具体的に教えてください。

永井 元治さん(以下、永井):当社は「テクノロジーをカンタンに」をミッションに、特に中小企業に対してマーケティングを簡単にできるようなソリューションを提供しています。
「AutoStream」が元々のメイン事業で、ウェブサイトの収益化やデータ活用を簡単に行えるサービスになります。今は新規事業で「siteflow」というノーコードのウェブサイトビルダーを新規でリリースしています。

YAZAWA:新規でリリースされた「siteflow」とはどのようなサービスなんですか?

永井:簡単に言うと、制作会社とノーコードのウェブサイトビルダーのハイブリッドモデル。一般的なノーコードのウェブサイトビルダーとの1番の違いは、お客様ではなく我々が制作する点です。制作会社にホームページ制作を依頼すると50~100万円程度かかるんですが、同程度のクオリティのものを5万円+月額4,980円で提供しています。さらに、納品後もお客様が自分で簡単に更新出来る仕様になっています。

YAZAWA:コストも安いし納品後に修正できるのは有難いですね。普通は追加でお金がかかってしまうイメージがあります。 1番のターゲットはどの辺りになるんでしょうか?

永井:そうですね。スタートしたばかりの企業というよりは、従業員が10~100名規模の企業をターゲットにしています。

起業のきっかけ。共同創業者は中学からの友人。

YAZAWA:起業しようと思ったきっかけについて教えてください。

永井:そんなに大それたものはないんですけど、学生時代から周りに起業家が結構多くて、自分自身もいつか起業しようとは昔から決めていて。前職をちょうどキリがいいところで辞めたので、そのタイミングで起業しました。

YAZAWA:事業内容はどのように決められたんですか?

永井:中学からの友人が共同創業者なんですが、彼とディスカッションして決めました。彼の方がその領域に詳しいので、彼がいわゆる事業領域のスペシャリスト、私が経営全体を見るという感じで分担しています。

URUSHI:学生時代からの友人と一緒に事業ができるのは素敵ですね。

最近のオススメ。朝が弱い人にピッタリのアイテム。

YAZAWA:最近何かオススメしたいものはありますか?

永井:最近、光目覚まし時計っていうのを買ったんです。 目覚ましって熟睡していると、起された時にちょっとイラッとするじゃないですか。 でも、光目覚まし時計って起きる30分前くらいから徐々に光るようになっていて、だんだんと明るさが増していくんです。光が最大になった時に音が出るので、体を徐々に目覚めさせてくれるんです。今使っているものは、音も鳥のさえずり。光でちょっと目覚めた時に鳥のさえずりで覚醒するっていう感じで快適に起きられています。

YAZAWA:それは快適に起きられそうですね!

永井:値段も2,000円程度なのでオススメです。

YAZAWA:話は変わるんですが、永井さんって説明がとても流暢ですよね。全く噛まないんですけど、一体どういうスキルなんですか?

永井:めちゃくちゃ早口なんですよ。今は0.6倍速くらいでゆっくり喋っているんですけど、通常がすごく早いので0.6倍速にすると基本噛まないんですよね。

YAZAWA:え!今ってゆっくりなんですか?!すでに2倍速くらいに感じてました。

永井:じゃあ0.3倍速くらいにします(笑)

10億円の資金調達を実現。気になるその秘訣とは。

YAZAWA:以前シードラウンドでも2億円の調達をされて、今年3月にはシリーズAラウンドで10億円の調達をされたということで、今回は資金調達についていろいろと教えてください。

永井:資金を調達する時って、「株式」で調達をするのか、「借入」で調達するのかという2種類があって、今回は「エクイティファイナンス」という前者の方法になります。 会社の所有権の一部をお持ちいただくことによって、ある意味経営にも一部入っていただき、資金も援助いただくという形になります。

YAZAWA:資金調達は私自身もやったことがあって、かなり大変という印象があるんですけど、永井さんはいかがでしたか?

永井:シードの時の方が大変でしたね。初めての資金調達でしたので、たくさんのエンジェル投資家の方やベンチャーキャピタル(以下、VC)の方とお会いさせていただきまして。事業モデルを一から話してっていうところで、時間もエネルギーも費やしましたね。今回は知っている方からの調達がメインだったので、シードと比べると比較的労力は使わずに調達できたと思います。

YAZAWA:調達しようと動き出してから、どのくらいの期間で最終決定したんですか?

永井:シードの時は3ヶ月くらいですかね。

YAZAWA:速いですね。十何人とお会いしているんですよね?

永井:そうですね。それで言うとエンジェル投資家の方には1週間で全員お会いしました。

URUSHI:すごいスピード感ですね。

永井:幸いなことに、皆さんお会いして大体20分くらいで投資を決めてくださったんですよね。検討するっていう方があまりいらっしゃらなかったので、話し終わって「じゃあ後で契約書送って」みたいなフランクなやり取りが多かったです。

YAZAWA:エンジェル投資家の方はもともと経営者をやっている方が多いので、決断は本当に速いですよね。
今回はもともと出資してくださっていたVCやエンジェル投資家の方にお願いしたんですか?

永井:今回は金額も大きかったのでVCだけですね。

YAZAWA:今まで事業がうまくいっていたから、投資家の方もすんなりOKしてくれたということですよね?

永井:そうですね。月次の業績はもちろん、会社の方向性やチームのことなど密にコミュニケーションをしていたので、非常にスムーズに進んだかなと思います。

YAZAWA:どのくらいのペースで連絡を取り合っているんですか?

永井:月1回の定例会があるんですけど、 facebookレベルだと3~4日に1回くらいはプライベートのことも含め連絡を取り合っていますね。

URUSHI:日頃の密なコミュニケーションが今回の資金調達実現のベースになっているんですね。
ちなみに、10億円の調達って金額がかなり大きい印象なんですけど、どういった使い道なんでしょうか?

永井:シンプルに言うと、1つは人件費・開発費みたいなところで、もう1つはマーケティング費という感じですね。 今の2つ事業において、どんどん新しい機能を開発しているので、エンジニアの人員など増やしています。そのため、人件費・開発費が半分くらい。残り半分くらいがマーケティング費、いわゆる広告宣伝費というイメージです。

説明は10分。短時間でも相手に伝わるプレゼンのコツ。

YAZAWA:短時間で投資家の方にプレゼンをするコツはありますか?

永井:まず前提として、皆様とても優秀でお忙しい方なので無駄にお時間を頂いてはいけないと考えています。また、投資家の方々は既にビジネスのエキスパートなので、冗長に説明しなくても大体わかってくれます
私の場合は、20分あったら前半10分は世間話、後半10分で事業のことを話します。資料も全体で30~40枚あったら、5~6ページくらい話して、あとはご質問いただくみたいな流れですね。その時点で中身はほぼご理解いただいているので、質疑応答がメインです。

URUSHI:プレゼン自体が10分とは驚きです。 その他意識している点などありますか?

永井:相手にとってつまらない話はしないという点は気を付けています。 お時間を無駄にしてしまうので、相手の方がご興味をもっていそうなところだけ簡潔にお話するように心掛けています。
あとは、人と人の部分、お互いの相性が良いかが最終的に重要になってくると思います。アイスブレイクを通して、まずはお互いのことを知るところからですね。

YAZAWA:アイスブレイクではどういったお話をされるんですか?

永井:共通の知人の話は鉄板ですね。あとは趣味の話だったり、逆に相手のお仕事の話をご質問させていただいたり。どういったところに投資されているのか、なんで投資されているのかといったことも聞きますね。 それによって相手の投資における判断軸が分かるので、事業説明のパートで相手に合ったお話をすることができます。

YAZAWA:なるほど。前半で相手の好みや判断軸をきちんとヒアリングした上で、後半のプレゼンをされているんですね。

永井:そうですね。人によって気にするポイントが結構違うんですよ。 マーケットのサイズだったり、どういうロジックで固く成果を見込めるかだったり、あるいは海外の市場との比較だったり。それぞれ気にするポイントが2~3個はあるので、そこを重点的に話すようにしています。

YAZAWA:相手が気にするポイントだけに絞って、要点は10分で簡潔にまとめる。このアドバイスは営業の方にも活かせそうですね。永井さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。

「STARTUPS SELECTION® TOKYO」第7回目放送
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=E4Aqjvudbhw

ゲスト
■永井 元治(ながい げんじ)
株式会社FLUX 代表取締役。
慶應義塾大学法学部法律学科卒。米系戦略コンサルのベイン・アンド・カンパニーにて、大手通信キャリアの戦略立案・投資ファンドのデューデリジェンス・商社のM&A案件などに従事。2018年に株式会社FLUXを創業。

パーソナリティ
■YAZAWA(やざわ)
元・株式会社nene 代表取締役。2018年にネット秘書サービス「nene」を創業後、2020年に事業を売却。株式会社Wizが子会社化。代表取締役としてサービス拡大に従事したのち、自身の会社で新しい事業の立ち上げを行う。

■URUSHI(うるし)
株式会社OKPR 代表取締役。2016年に「OKPR」を創業後、2020年にM&Aにて株式会社VOYAGE GROUP(CARTA HOLDINGS)入りする。情報経営イノベーション専門職大学の客員教員や、東京都やEY新日本監査法人が主催するプログラムにおいてメンターも務める。課外活動として「サムライ広報会」も主宰中。

■AutoStream
https://flux-g.com/service/
広告入札最適化ツール(ヘッダービディング)を中心として、アナリティクスツール、データソリューション、サイトセキュリティーツール、ユーザー可視領域調査ソリューションなどウェブサイト収益化に必要なものをすべて網羅したOne-Stop-Solution。

■siteflow
https://siteflow.jp/
メディアや中小企業のウェブサイト作成サービス。コーディング不要にも関わらず、高いデザインクオリティで、サイトを構築することができる。また、初期製作を顧客の業種/目的に合わせてFLUX側で全て行う「初期セットアッププラン」も利用可能で、顧客のニーズに応じた使い分けが可能。

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