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イベント(STARTUPS SELECTION® TOKYO)

【第19回】コロナ禍の転職市場。今求められる人材とは。

2021.09.02

新進気鋭な若⼿スタートアップ起業家たちにスポットライトを当てる番組連動プロジェクト「STARTUPS SELECTION® TOKYO」。第16回目ゲストは、株式会社Carionsの代表取締役 山下達也さん。20代の転職支援を行う採用のプロに、コロナ禍で変化した転職市場についてお話を伺った。

株式会社Carions 代表取締役 山下達也さん

YAZAWA:本日のゲストは人材紹介事業を行っている株式会社Carionsの代表 山下 達也さんにお越しいただきました。 初めに現在の事業内容を教えていただけますか?

山下達也さん(以下、山下):人材紹介事業をやっておりまして、最近は「将来を自分自身で選択できる人材になりたい」と考える20代の方をスタートアップやIT企業にご紹介する事業に注力しています。また、webメディアを通じて、地方から東京に転職したい若者の上京支援も行っています。

YAZAWA:コロナ禍において、転職者の方は増えているんでしょうか?

山下:転職者については微増です。企業の方はコロナの影響で採用を止めるケースが多かったんですけど、一方で転職希望者は減っていないですね。

YAZAWA:なるほど。需要と供給のバランスが崩れている状況なんですね。 今の転職市場って山下さんから見てどんな特徴がありますか?

山下:需要と供給のバランス崩れたことによって、転職者にとって以前より厳しい状況になっていますね。今まではポテンシャルを見越しての採用がすごく多かったんですが、今はやる気だけでは通用しない世界感みたいなものができていると思います。

URUSHI:確かに自分も採用する身として少しわかる気がします。 ゆっくり育てている場合じゃないみたいな風潮は世の中全体にあるんじゃないでしょうか。

YAZAWA:企業側としては相当優秀な層を必要としていると思うんですが、実際の転職者の方々っていうのはニーズにマッチしているものなんでしょうか?

山下:なかなか厳しい状況もあります。当社も創業から一貫して20代の転職支援をしているのですが、内定が出るゾーンと内定が出ないゾーンが明確になってきました。というのも「まったり働きたい」という方の紹介先が極端に減っています。一方で、「将来的に起業をしたいから、事業を創る力を身につけたい」と思うくらいの熱量のある人材は非常に求められているなと感じています。

YAZAWA:将来起業したいと考えている若者は増えているんですか?

山下:「事業を作りたい、事業を動かせる人になりたい」という人が増えていて、そのためスタートアップへの転職を希望する方も増えているなと感じています。

YAZAWA:感覚的にはコロナの影響で大手企業の人気が高まっているのかと思っていたのですが、必ずしもそうではないんですね。

山下:そこに関しては二極化していると思っています。
おっしゃる通り、大手企業の方が安定していると捉える方も一定いらっしゃいます。一方で、大手企業にいる人ほど「このままで大丈夫かな」と不安を抱えるケースが多いなと感じています。これまでは考えられなかったような会社が希望退職を募る時代なので、自分自身が将来を選べるようにスキルを身に着けたいと考える人も増えてきています。

URUSHI:集団戦闘力が高いところへ行くか、自分の戦闘能力を上げるかを選ぶってことですね。今までの転職の価値観とは変わってきている印象ですね。

 

コロナでどう変わった?最近の転職市場。

YAZAWA:どの企業も優秀な人材を獲得したいと思うんですけど、面接時の見極め方法って何かありますか?

山下: スタンダードなところで言うと、「成果を出しているか」と「その成果に再現性があるか」はより面接の中で問われるようになってきました。より即戦力の人材が求められる中で、今まで仕事でやってきたことが自社でもすぐに活かせるかどうかを重点的に見ていると感じています。

YAZAWA:成果とその再現性が問われる面接スタイルなんですね。 じゃあ転職者の方は実績をきちんと持っていかないと内定が難しい…?

山下:おっしゃる通りです。 内定を掴むには、「成果を示す具体的な数字」「偶然の成果ではなく再現性があること」を しっかり示す必要があります。成果を出すにあたってどんな課題があったのか、その課題に対してどんなオリジナルの工夫をしたのか。ここをいかに語れるかが勝負になってきます。

YAZAWA:なかなか難易度が高いですね。私が面接を受けていた頃って「相手の目を見る」とか「ノックは何回」みたいなマナー的な要素も重要視されていたんですけど、今はコミュニケーション能力だけでなく、もっとリアルなスキルが求められているんだなと感じました。

山下:そうですね。最近の面接は準備不足だとほぼ落ちるので、当社も模擬面接での対策に重きをおいてサポートしています。ここは大手人材系企業だと中々手が回らない点なので、自分たちが明確に発揮できる価値だと思っています。

YAZAWA:模擬面接って何回くらいやるんですか?

山下:多い時は10回以上やります。そのため、あえて面談する人数を限定して手厚く支援することを会社の方針にしています。

YAZAWA:そんなにやってくれるんですか!厳しい転職市場だからこそそれは有難いですね。

 

最近のオススメ。非日常を味わえる駅徒歩5分のリゾート空間。

YAZAWA:続いてはプライベートについても聞いていきたいと思います。
初めに、山下さんの最近のオススメがあったら教えてください。

山下:茅ヶ崎にある「8ホテル茅ヶ崎」いう施設です。 茅ヶ崎駅か5分くらいの所にあるホテルなんですけど、ハワイのようなリゾート感がある施設で、1階にプールとサウナがあるんですよ。

YAZAWA:ホームページを拝見しましたが、本当にリゾート地のホテルみたいで非日常を味わえそうですね。サウナも水着で入れるんですか?

山下:水着で入れるので、男女でも楽しめます。

YAZAWA:じゃあデートとかでも使えるんですね。 サウナブームですけど、普通は男女で入れないのでいいですね。

山下:そうなんです。近場でリフレッシュできる場所としてオススメですよ。

 

起業と家庭を両立。気になるパートナーの反応は?

YAZAWA:続いて、起業と家庭の両立についても伺いたいと思います。山下さんはご結婚されてから、会社辞めて起業をされていますよね。起業に対するパートナーの反応って正直なところいかがでしたか?

山下:いわゆる嫁ブロックとかは全くなくて、「好きなようにやっていいよ」というスタンスで応援してくれました。ただ、家事に関しては絶対にフィフティーフィフティーっていうのは最初から決めていまして。妻も仕事をやり切りたい、出産してからも働きたいという想いが強かったので、そこは最初に釘を刺されました。

YAZAWA:フィフティーフィフティーってどうやって分けているんですか?

山下:家事を全て洗い出して、工数や負担を可視化して話し合いました。最終的には料理を全て妻が担当して、それ以外を自分が担当する形にしています。漏れてるところは適宜埋めてもらいながらですが。

YAZAWA:それは山下さんの方が負担大きくないですか?!フィフティーフィフティーじゃないって言った方がいいですよ(笑) ※山下さんのパートナーとYAZAWAは仲良しです。
ちなみに、家事のこと以外は特に何も言われなかったんですか?

山下:基本的には自由でしたが、うまくいかなかった時の撤退ライン、つまり「どうなったら辞めるか」は自分で宣言するように言われましたね。何か尻に敷かれてるみたいですけど(笑)

YAZAWA:さすが指摘が鋭い!そうやって身近な存在が見ていてくれるのは心強いですね。

URUSHI:起業当初って結構休みなく働いていたと思うんですが、その辺りはご理解いただいていたんですか?

山下:確かに最初の頃は土日関係なく働いたりしていたんですけど、一緒に過ごすのは別にマストではなくて。僕は結構アウトドア派なんですけど、妻は割とインドア派なので誕生日や記念日には一緒に食事に行きますが、普段はお互い自由ですね。

YAZAWA:お互いに依存しない素敵な関係性ですね。
最後に、起業家のパートナーへのアドバイスなどありますか?

山下:僕が言うのはおこがましいですが、日々の大変なことを忘れさせてくれる家族は1番の支えになりますね。あとビジネスにはやっぱり波があると思うんですけど、少し落ち込んでいる時に「大丈夫?」とかさりげなく声をかけてもらうとすごく助けられてるなって思います。

YAZAWA:それは大きな支えになりますね。いろいろなご家庭の形があると思いますが、山下さんご夫妻は本当にお互いを尊重してうまくいっているのが伝わってきました。

―本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

「STARTUPS SELECTION® TOKYO」第19回目放送
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=J4bXDMbEt8c

ゲスト
■山下 達也(やました たつや)
株式会社Carions 代表取締役。
関西学院大学を卒業後、リクルートスタッフィングに入社。IT・WEB業界をメインに法人営業を経験。その後、株式会社Carionsを創業。ハイポテンシャル20代向けの転職支援事業と地方から上京する20代向けの転職支援を行う。

パーソナリティ
■YAZAWA(やざわ)
元・株式会社nene 代表取締役。2018年にネット秘書サービス「nene」を創業後、2020年に事業を売却。株式会社Wizが子会社化。代表取締役としてサービス拡大に従事したのち、自身の会社で新しい事業の立ち上げを行う。

■URUSHI(うるし)
株式会社OKPR 代表取締役。2016年に「OKPR」を創業後、2020年にM&Aにて株式会社VOYAGE GROUP(CARTA HOLDINGS)入りする。情報経営イノベーション専門職大学の客員教員や、東京都やEY新日本監査法人が主催するプログラムにおいてメンターも務める。課外活動として「サムライ広報会」も主宰中。

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