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レポート

今日からできるリモートワークのコツ〜好感度UP! 成果につながる! 健康にもなる?〜

2020.06.22

4月の緊急事態宣言以降、リモートワークを推奨する動きが強まってきている。本ウェビナーは“リモートワークのコツ”と題し、各パネリストが実践しているリモートワークのノウハウを参加者と共有することを目的として5月15日に開催された。主催は、スタートアップ・ベンチャーを対象に成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社。

司会:第3回フォースタセミナー「今日からできる! 好感度UP! 成果につながる! 健康にもなる?! リモートワークのコツ」ということで、今日のパネリストの方々に自己紹介をしていただきます。 そのあとに座談会という形で、今日の3つのテーマである、リモートワークで何が変わったのかや、今日の本題であるコツ、最後に新しい働き方にアジャストしていく思考法みたいなところをお話をしていただきます。

千葉佳織(以下、千葉):株式会社カエカの代表の千葉佳織と申します。私はおもにスピーチとか、話し方についてのサービスをやっております。もともと15歳から弁論という日本語のスピーチ競技をやっておりまして、10年以上大会に出続けています。

大学卒業してからは、株式会社ディー・エヌ・エーでスピーチライターという仕事を立ち上げて、部署横断的にスピーチを指導するという仕事をやっていました。2019年に独立して、今は株式会社カエカという会社をやっております。今日はリモートワークのコツということで、話し方ですとか、メッセージ発信に関わるようなお話ができればと思っています。

西村晃(以下、西村):西村晃と申します。株式会社カケハシで、HR(人事部)を担当しています。

もともとフルリモートOKという会社ですので、コロナがあったからというよりは、当たり前にあった文化をよりどういう風にブラッシュアップしていくのかや、リモートワークを最適化するというところで、ここ1ヶ月半くらいの何がしかのお話をお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いします。

近藤尚青(以下、近藤):近藤尚青です。フォースタートアップス株式会社で、ヒューマンキャピタリストをやっています。

企業が経営していくために必要なものとして「ヒト・モノ・カネ・情報」と言われていますけども、そこのヒトの部分での支援を行っています。日々、成長産業支援に取り組んでおりますので、よろしくお願いします。

リモートワークで何が変わった?

司会:今日のテーマ1つめ「そもそもリモートワークで何が変わった?」というところから、先ずは前提をそろえていきたいと思いますが、いかがでしょう。

近藤:私はリモートワークをしたことがなかったんですよ。仕事内容が転職をしたい方、 求職者にお会いすることや、あとは採用している(スタートアップ)企業の起業家の方とか、人事の方と会うとかですけど、割と対面で来てもらったり、近くのカフェまで行ったり、企業に訪問したり、という感じで会うということを重要視していたんですよね。 そこはコミュニケーションの強みも活かせると思ってやってきたので、初めは結構戸惑いましたね。「できるのかな……」みたいなのはあったんですけど、実際やってみると、ZOOMってとても便利で何とかなるものだなと。あと会う頻度というか、(オンラインでの)接触回数自体は実際に会うより増えたなというのが感想ですね。

西村:シンプルに無駄がなくなったなと思っていて、近藤さんも同じだと思うんですけど、会ったりとか動いたりすることで自己満足してしまっていた部分が、物理的に動けなくなったので。 ただ、睡眠とか、食事とか、仕事とか、家族とかもそうだと思うんですけど、そういったものにシンプルに向き合えるようになったなぁというのはリモートワークの大前提としてはありましたね。 一方で、シンプルさのなかで何を楽しみにするんだろうみたいなところは、序盤はちょっと課題感を感じたものの、中盤以降、楽しみを見つけていけたのはすごいよかったと思っています。 問いに対しては「シンプルになりました」というのが答えだと思っています。どうですか千葉さんは。

千葉:私も寝る時間は増えましたね。朝起きて出社する分(の時間)がなくなったというところはよかったなと思っています。 今までは移動時間で、どうしても一日で会える人って3人とか4人とか、そういうアポの数だったりすると思うんですけれども、それが自分のご飯の時間さえ確保してしまえば、(オンラインで)人に会い放題という。上手く時間を使えるというのはありますよね。 一方で思ったのは、初めて会う方との温度感の難易度というのがより一層増していく感じはしますよね。なかなかこう非言語が伝わりにくい部分ではあるので、その相手がどういう人かとか、どういう想いを持っているかいうところに集中して話を聞いておかないといけない。そういう気持ちは前よりも増したと思いますね。

リモートワークのコツ

司会:じゃあ、次のテーマですね。

千葉:話の流れでお伝えしてしまうと、私は初めて会う方には相手に質問するのではなくて、自分から最初5分くらいずっとしゃべり続けるんですよ。 聞かれて、聞かれて、となると、(初対面の人は)ちょっと不安になっちゃうのかなと思っていて。まず自己紹介をちょっとボリューム多めに5分、10分してから相手に質問させてもらうというのをやると、お互いその同じくらいの深さで自己紹介できるので、打ち解けやすいのかなと感じています。

西村:それはすごく共感しますね。自己紹介がっつりすると、初対面でがっつり盛り上がる人のそのあとの広がりみたいなのは、多分、盛り上がざるを得ないというかという感じがあるんですけど。 初対面でも盛り上がる人は(実際に対面で)会ってもすごいだろうなと思っていて、アフターコロナが楽しみで仕方ない人が数名います。この人なら多分朝までいっちゃうみたいな。 近藤さん、キャピタリストとしては候補者との(面談が)対面からオンラインに移るわけじゃないですか。

近藤:そうなんですよ。もともとオンラインでの面談に苦手意識があって、(実際に)お会いして、場を温めながら、こちらから盛り上げて徐々に仲良くなりたいという志向があったので、今は試行錯誤していますね。 さっき(千葉さんのお話にあった)みたいに自己開示から入って、最初15分くらいしゃべるときもあるんですけど、(一方で)先に沢山質問したりとか、いろいろ試してはいるという状況だったんですけど、自己開示したほうが仲良くなりやすいんですね。

千葉:初対面というところもそうですけど、どっちかというとチームで話すという機会も多いじゃないですか。そういったところのコツの話もできたらなと思っていて。

西村:朝会が比較的みんな顔を出さずにやりますね。(そうすると)割と情報がシンプルに伝わるんですよ。 定例なので確認する事項は定型業務なんですけど、そこはシンプルにいきながら、そうすると割と時間が短く終わるので、雑談の時間も取れて、45分という時間のなかで割と濃くコミュニケーションができる。 対面に近い状況を再現するという意味でのオンラインがあるなかで、あえて画面をオフでも多分やれること結構あるなというのが、僕の人事チームでの動きとしてはありましたね。 画面をオンにすべき、オフすべきというのはあったりしますか。

千葉:私もよく初対面の方には画面オンにしたほうがいいよ、というお話はするんですけど、でもそうやってチームがもともとできていて、朝会は画面オフにできるのはいいなと思いました。 女性だと、朝お化粧したりとかあるじゃないですか。会わないのにそこに時間を費やすんだったら、お仕事したいという方もいらっしゃるだろうなと思ったときに、上手くその温度感を(画面をオフにすることによって)調整できるってすごくいいですよね。

近藤:私はオフにしたほうがいいという発想はなかったですね。基本的にオンにする派なんですけど、反応というか、うなずきとかが、結構見えないと不安になって話を続けてしまう性格もありますけど、焦っちゃうんですよね。 伝わっているかどうか不安で、早口になったりとか、一方的に話してしまうみたいなことがあるので、ある程度リアクションを見ながら対話みたいな感じでやれたほうがやりやすいというのはあるんですけど。 サラっと共有事項とかだったら、確かにオフでもいいかも知れないですね。

千葉:(相手の)反応、大切ですよね。よく聞いている側はミュートして、話す側を邪魔しないようにという話があるじゃないですか。 私は反対派で、ちゃんとうなずいてくれていたりとか、「うん」とか、「ええ」とか、「そうなんだ」という言葉が入るだけで、議論が活発になると思うんですよね。 近藤さんがおっしゃってる、その反応というのをいつもの倍ぐらいやって、はじめて安心感が助成されると思うんですよ。

近藤:そうですね。ちょっと出たりしますものね、表情とか、相槌の長さ。そういうのは確かにあるかも知れないですけど、どうですか。オフ派の……。

西村:オフ派はではないですよ。僕もオンはすごく大事だなと思っていて。 オフで上手い方は、きっとオンでも上手いなと思っていて、逆も然りかなと思うんですけどね。うなずきだったりとか、間合いの取り方とか。 そのあたり感じることはありますか。オンとオフ、上手い人は結局どっちも上手いんじゃないかみたいな。

千葉:そうですね。もともと上手い人はその大切さが分かっているというのはありますよね。ただ、チャンスだと思うのは、自分が話している顔が今回(リモートワークになって)見えるじゃないですか。普通はあり得ない。オンラインで初めて見えるので。 この客観視できるタイミングを、上手く利用するというのが、コロナ時代のなかで成長できる場所かなって思ったりするんですよね。

新しい働き方にアジャストしていく思考法とは?

司会:この変化ということに対して、新しい働き方という風に定義づけてみましたが、それに対して現実に起きてしまっているので、アジャストしていく方法というか、頭の主観、考え方、思考法、スタンスの持ち方とかというところを、最後のまとめにしていきたいと思うんですけれども。いかがでしょうかね。 実際にみなさんがもう新しい働き方に対して、不可なくできているよ、臨機応変にできているよ、というような実感はありますか。近藤さん、どうですか。

近藤:状況に慣れてきたかなというところはあります。ただ新しい働き方というよりかは、場所も時間も縛られずに働けることは、自分がこうやりたいと思っている仕事とか、好きな仕事とか、あと使命感があってという根本的な部分が大切というのが、私のなかでの着地だったりするんですよね。「“没頭できる”=“出社をして集中する場所”=オフィス」みたいな考え方もなくなっていくのかなと思っているので。 別に転職を促すというわけじゃないんですけど、何か自分の好きなことを見つけてみるとか、(そういう)仕事に就くのがいいんじゃないかなと、私は思っているというところですね。

西村:近藤さんがおっしゃっているのは、まさにその通りかなと思いますね。もし付け加えるとしたら、人間関係の希薄さとか、人との関係性とかが悩みの種であることが多いんだろうなと思っていて。 時間とか空間というような「間(あいだ)」という字を使うものは、関係性が重要だと思うんですね。「間」というところでいくと、空間と時間は完全に超越したなと思っていて。コロナによって、今度はその人間関係みたいなものが、組織のあり方みたいなものが、多分変わっていくと思っています。

「人にどう思われるのか」とか、「人に評価されるのか」みたいな、もちろん会社員であれば大事なのかも知れないんですけど、あまりそこは重要視しすぎることもないのかなと。 人の目を気にせず、純粋にアウトプット(成果)に向き合っていいよっていうことは、非常に私個人としては楽だなと思っています。 自分の成果とか納品物で勝負できる時代がきたというのは非常にポジティブ(な変化)かなと思っていますし、比較的、私のまわりは楽しそうにリモートワークをしているメンバーが多いんですけど、うまく自分自身のテンションを上げるための方法を持っているなと。

例えば、(オンラインでの)ミーティング中に、ダンベル持ちながら筋トレしていたとしても、それはギリギリ許される。でも、オフィスでそれをやったら絶対に怒られるじゃないですか。 自分自身が許されるような世界観のなかで、(最低限の)倫理を外さないなかで自分をご機嫌にするように働けるという風に、ある種自動的にクリエィティビティを発揮していいような状態になってきているので、人によっては楽しく働けるのではないでしょうか。 我々は薬局向けにクラウド型の電子薬歴・服薬指導システムというものを提供していますけど、遠隔診療や遠隔の服薬指導というものが、恐らく数年単位で縮まって世の中に解禁をされたんですよね。こういった大きなチャンス、変化というものが来るので、そこもネガティブなことばかりじゃなくて、本当にポジティブな変化というのも起きています。

千葉:スピーチという観点の話と、思考法全体という話をさせてもらいますね。 スピーチとか「伝える」という文脈だと、やはり会うということが少なくなったことによって、それぞれ企業ですとか、プロジェクトに属するロイヤリティ(対価)というのが変化してきていると感じています。 オフィスに行くとか、誰々と話すというのが変わって、それをまとめている方がどういう風にどういう想いを持って今挑戦したいのかということを意識的に発信するということが本当に今大切だと思っていますね。リーダーが何を話すかというのはこれから重要になると今の自分の会社としては思っていることです。

思考法に関しては、私は「本当のライフワークを探す」というところに行くと思っています。オンライン化により、日常生活と仕事とプライベートは、もはや分けられなくなっているんじゃないかと感じています。それこそ部屋のなかが見えたり、お子さんが登場されたりすることもありますよね。 近藤さんがおっしゃってくれていた、「何をやりたいのか」もそうですし、「楽しいことならいくらで時間をつぎ込んでも楽しいよね」という気づきがあると思っています。 自分にとってそういう他の条件、環境とか組織のロイヤリティ関係ないときに本当に何がやりたいの、本当のライフワークって何なのというのを見つめ直す。そして、それに向けて、アクションを起こすというのがこれからの新しい働き方にアジャストしていく思考法としてあるんじゃないかと思っていますね。

西村:そうですよね。ワークライフバランスという言葉がなくなるのかなと思っていて、もはやバランス(均衡)させるものとして、外と内(なか)だからバランスさせるんだと思うんですけど、もはや内と内じゃないですか。バランスというか「ワークライフインテグレーション」というか、如何に溶け込ませられるのか。 逆にいうと、溶け込ませたがゆえにちゃんと離すときは離せるのかという。ハレとケじゃないですけど、出し入れができるのかなとも思っていて、もともとできてる人はリモートワークになっても多分大丈夫だったんですよ。

もともとできなかった方、もしくはそこに課題を感じていらっしゃった方がリモートワークになったことによって、より課題が顕在化したということもあるのかなと思います。

じゃあこれがアフターコロナになって、普段に戻ったときにどうなるのか。同じような「ライフワークだよね」、「ライフワークインテグレーションだよね」という会話が継続的になされるんだったら割と日本(の未来)は明るいのかなと思っています。 この大きなインパクトをどういう風に活かせるのかみたいなことを定期的に課題提起をしていく。半年後にアフターコロナ、あのとき話したこと、こんなことだったけど、みんなちゃんとやれてますかみたいな懺悔の会をやってもいいのかも知れないし。 結局ね、半年後とか、「コロナあったね」みたいな、思い出話で終わりそうな気もするので。そこを問い直し続けられるのかは、思考法という観点だったら重要でしょうね。

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